社労士と行政書士のダブル受験体験記

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★★★★ルーズベルトゲーム 池井戸潤

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ルーズベルトゲーム 池井戸潤

 

ソフトバンク工藤公康監督の息子が、野球をテーマにしたこの作品に出演したことが話題となった。野球部の廃部と吸収合併の危機が同時に訪れる、池井戸作品の真骨頂。

 

タイトルの「ルーズベルトゲーム」とは、アメリカのルーズベルト大統領が「野球で一番面白いのは八対七のゲームだ」と言ったことに由来するそう。取引先の離反などによって売上が激減した青島製作所はついにリストラなどのコストカットに踏み切る。そんな状況の中で野球部を存続させるのはいかがなものかという意見も出る。

 

一方で、社会人野球の選手たちの大半は契約社員で、彼らにとって野球を奪われることは職場を追われることに等しかった。同業他社のミツワ電機に4番とエースピッチャーを引き抜かれて絶体絶命の青島製作所だったが、社内の野球大会で沖原という逸材と出会う。

 

経営と野球という一見まったく違うものを重ね合わせて、絶体絶命のところから逆転する様を痛快に描いている。