社労士と行政書士のダブル受験体験記

2023年に合格を目指すブログです。

★★★★★下町ロケット ヤタガラス

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下町ロケット ヤタガラス

下町ロケットの完結編で、ドラマは見逃してしまったので機会があれば見直したいと思っています。舞台は宇宙から大地へ、農業となりました。

 

-------------本書p204より-----------------

いま日本の米づくりは様々な問題に直面しています。就農年齢は年々高齢化の一途を辿り、離農する人たちは後を絶ちません。このまま進めば日本の農業は担い手を失い、そう遠からぬ将来、米づくりは危機的な状況に直面するでしょう。この無人農業ロボットは、昼でも夜でも動きます。誤差数センチで耕耘し、均し、そして田植えをし、収穫まで可能になる。無人農業ロボットに私たちが挑戦するのは、金儲けのためだけではありません。日本の農業の力になりたいという大きな目標のためです。私も野木も、そして帝国重工さんも思いは同じです。もちろん、これだけで農業の危機を救えるだなんて思っていません。農業には様々な問題があって、それを一つずつ解決していかないことには、将来の扉は開きません。このロボットは、その将来の扉を開く有効な手段のひとつです。野木教授の試算によると、無人農業ロボットを導入することで農家の効率化は格段に向上し、年収を大きく引き上げることができるそうです。本当は農業に興味があるけれども、経済的な理由で踏み切れないでいる若者たちにとっては願ってもない朗報です。きっと、この技術は農業の在り方を変え、離農による就農人口の減少に歯止めをかける有効な手段になります。若手を農業に導くために、農業の担い手を増やし、農業の危機を救うために、この実験はどうしても必要なんです

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佃製作所は帝国重工と共同で無人ラクターの開発をしており、佃製作所はその中のエンジンとトランスミッションの開発をしていました。佃製作所の元経理部長のトノこと殿村の父に実験機を農場で使わせてほしいと依頼する場面での社長佃航平のセリフです。この説得の後、殿村の父は農場を使うことに同意してくれるのですが、ここまで熱く理念を語り、農業に携わる人を助けたいという思いを伝えたからこその結果だと思います。

 

ビジネスをするときは、「誰を」「どうしたいのか」という思いが不可欠なのだと学びました。作品では自分たちのことしか考えない人たちが多く登場しますが、佃航平のように愚直に、熱く、他人のことを思いやれるようなビジネスをしたいと思いました。