★★★チャイナブーム 一攫千金の夢
資本主義とは何か?ということを改めて問い直してくれた作品。経済成長を続ける中国は2009-2012年頃、5-7倍のリターンをもたらしてくれたと紹介されており、リーマンショック後の投資先として注目されてきた。そして、その後はGAFAと呼ばれるアメリカの企業が台頭していく。
金持ちになるには[起業する]か[投資する]しかないと金持ち父さんの本で読んだが、アメリカンドリームならぬチャイニーズドリームはまさにその再現なのだろう。ここ10年の世の中で何がブームになったのかを改めて認識することができた。
その一方で政治も経済とは切り離せない関係だ。作品でもトランプ大統領が度々出ていたこともあったが、何より中央銀行や株式市場は政治が絡まないことはあり得ないからだ。
映画はその時代で注目されてきた出来事や事柄などを映像化していると思うが、個々の企業を見るミクロな視点と、全体の市場動向などを見るマクロな視点、そしてそれらがどのように移り変わってきたかを見る歴史的な視点を持って、ビジネスを客観的に捉えられるようにしたいと思った。