社労士と行政書士のダブル受験体験記

2023年に合格を目指すブログです。

★★★★ハゲタカ(映画、2009)

f:id:ykactor7:20200315072050j:plain

ハゲタカ(映画、2009)

 

大森南朋主演のアカマ自動車をめぐる買収をテーマにした作品でしたが、原作とはまったく違った展開に楽しませてもらいました。

 

この買収では中国政府の絡んだファンドが登場しますが、向こうのトップがかつて鷲津の部下として働いていた男でした。物語の最初に、野原で遊ぶ少年のシーンや壁の自動車の落書きがありましたが、それが伏線となっていたのに最後は納得でした。

 

アカマ自動車の建て直しに尽力している芝野は、この仕事を引き受けた理由として「アカマの自動車に夢や希望を与えてもらったから」と言っていました。その青臭い人柄は、作者のもう一つのメッセージなのかもしれません。

 

そして鷲津ですが、当初中国ファンドにいいようにやられており期待外れだと感じました。しかしそれも作戦のうち、アメリカの投資ファンドを絡めてアカマ自動車を同時に陥れた手腕にはいつも脱帽です。

 

原作では古屋社長が誠実な人柄として描かれていましたが、作品では遠藤憲一が悪役として振る舞っていました。芝野の夢や希望の考え方を否定して効率化を叫んでいましたが、最後は作者から否定されたように感じました。

 

人生は金がすべてであり、世の中の悲劇は金のない悲劇か金のある悲劇の2種類しかない、と作品の最後に教訓がありました。金を使うのは人であり、その人が悲劇に感じるのであれば金があるかどうかは関係ないと感じました。世の中でお金は必要ですが、悲劇にならないように付き合いたいと思います。