★★★★★レッドゾーン上 真山仁
中国によるアカマ自動車買収をめぐる話と大阪の町工場マジテックの話が交互に展開し、鷲津と芝野がどんどんと近づいていく話の流れに惹き付けられます。買収屋とリストラ屋と専門は違いますが、企業再生という枠の中ではそれぞれの役割が必要となるため、アカマの買収の中で、古屋と大内などの経営陣を仲立ちとして再開を果たすことでしょう。
アイアン・オックスの加地との再会は絆の深まりを思わせる印象的なシーンでした。ミカドホテルや鈴紡、曙電機など様々な会社で事業再構築を担った芝野と、鷲津同様に企業買収を生業とする加地には企業買収を通してたくさんの付き合いがありました。そして今回は、アカマ自動車のファイナンシャルアドバイザーを務める加地から芝野へ事業再構築の打診があり、またやり取りを見られるのが楽しみです。
鷲津や芝野など、この作品のコンセプトとして「サムライ魂」を感じます。自分の使命のために命をかける覚悟を持って生きたいと思いました。