★★★★半沢直樹 アルルカンと道化師
最新刊を見たのでネタバレにならないように物語の魅力と感想をお伝えできればと思います。
舞台は半沢が大阪西支店の融資課長をしていた頃に遡ります。資金繰りに苦しむ出版社の相談に乗っているところから「アルルカンと道化師」という絵と出会ってストーリが進んでいくのですが、いつもながらの爽やかな読後感と充実感を覚えました。
なぜそのような感想に至ったのか、ここで「半沢直樹は何がすごいのか?」を考えてみました。
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- 当たり前のことを当たり前にこなす
- 共感してくれる人間をつくる
- 徹底的にやり抜く
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1.当たり前のことを当たり前にこなす
半沢は銀行員としてやるべきことをこなしています。顧客に寄り添い、資金のニーズに応えるために必要な対応をしています。ただそれだけの正論なのですが、組織の中では己の保身や顧客不在の出世欲などが邪魔をしてそれができない人が多すぎるのだなと感じました。
では、なぜ己の保身や出世欲に走ってしまうのでしょうか?
そもそもこういった人種は世の中にあふれかえっているように感じます。みなさんも自分の組織でそのような人を見かけたことがあるかと思いますが、そんな姿を見てどう思いますか?何も感じないというのなら、それだけで黄信号だと私は思います。
一つの答えとして「環境」があると思います。
新入社員の子は夢や希望にあふれており、職場でもひときわ輝いているように感じますが、周りの上司や同僚に影響を受けていつしか覇気がなくなる・・なんてケースもあると思います。
半沢の所属する東京中央銀行でもきっと同じなのでしょう。出世や権力に目がくらむ上司の背中を見て育った社員たちは同じような振る舞いをする凡夫へと成り下がる人が多いのが世の中の条理な気がします。
半沢のように理想を貫いて当たり前のことを当たり前にこなす人材は貴重だと思います。
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2.共感してくれる人間をつくる
半沢の仕事への姿勢を評価、共感してくれる