社労士と行政書士のダブル受験体験記

2023年に合格を目指すブログです。

★★★★★ハゲタカ4・5 スパイラル

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ハゲタカ4・5 スパイラル


青くさい書生論を貫く芝野が主人公となり、かつて世話になった東大阪の中小企業に専務として経営を立て直すところから物語が始まる。芝野は「こうあるべき」という理想を語って実践してくれるので、若者にとってはいい見本となるのだろう。鷲津や飯島を始めとして世界経済を動かすほどの猛者たちの中でもまれた経験を町工場の経営でも存分に生かしていたのが魅力的だった。

 

人の話に真摯に耳を傾け、人を活かすためどうするか考えて行動する。言葉にすれば短いが、実際にこれができる人間がどれだけいるかということなのだろう。事業再生屋として活躍する芝野は作者の考えるもう一人の主人公なのだ。

 

鷲津や飯島から見れば「使いやすい人材」としか映らないのかもしれないが、企業にとってはなくてはならない人財。技術的なことは全く分からなくとも、その価値を見出してどうプロデュースしてくかを考えて行動することができる。その途上で出会う様々な戦友たちとのやり取りも味があっていい。