社労士と行政書士のダブル受験体験記

2023年に合格を目指すブログです。

★★★★最強の経営者 アサヒビールを再生させた男 高杉良

当時は夕日ビールと揶揄されたこともあるくらい凋落していた時期もあったのだとこの作品を読んで初めて知りました。住友銀行の副頭取からアサヒビールの社長に招聘された樋口廣太郎氏は中興の祖と呼ばれ、同社の建て直しに尽力してきました。

 

社長自ら取引先の問屋を回って意識改革を行ったり、社内に対し「仕事十戒」なる行動指針を作ったり、何より驚いたのが新しいビールの開発にあたって古いビールをすべて捨てさせたことです。その結果、就任当時は一桁台だったビールシェアが4割を超えてトップに成長させたのは素晴らしいことです。

 

トップダウンで仕事を進めながらも、後任には生え抜きの社員を社長に据える人事を行ったことは周りが見えていたんだなぁと思いました。その時々で適切な人事を始め、経営を行っていくのは大変なことだと思います。経営責任という言葉がありますが、経営者は数字と評判という結果責任を取る必要があるのだなと感じました。