★★★青年社長、新青年社長 高杉良
居酒屋「ワタミ」を創業した渡邊美樹氏の立志伝。開業資金を貯めるために佐川急便のセールスドライバーを1年間勤めるところから物語は始まる。
よく「ワタミはブラック企業」と揶揄されることがあるが、この時の自分に鞭打って頑張った経験から来ているのではないかと感じた。
しかし、人一倍努力したからこそ店舗を増やして上場までこぎつけたわけで、その努力してきた過程や成果には見習うところが大きいと感じた。
登場人物や行動、具体的日付まで詳細に書かれており、より鮮明に場面が想像できた。外食産業から海外への展開、農業、介護、宅配弁当、NPO、教育など、「食」を通して様々な事業を展開してこられたのも驚嘆だ。
事業の拡大にあたり、「人」との出会いが非常に重要だと感じた。ある程度会社が大きくなってからは飛び込みでの対面というのも多かったのが意外に感じた。予期せぬところから価値を創造できるのはまさに貴重な機会だと思う。
4冊あってボリュームが多かったが、自分のビジネスにも非常に役立った。引き続きビジネス小説を読み進めていきたい。